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ブルドック(雑貨屋)で帽子を見て、色々と被ってみたりしたのだけれど、自分の帽子の似合わなさ具合が嫌になって、更に、ピンク色の似合わなさ具合に絶望しました。
藍色とか紺とか水色とか寒色の方が断然似合います。
だから、靴はピンクの線が入っているものなのです。
帰っている途中で、GEOから、車が出てきました。
車は、歩道に出ずに止まりました。
「通ってください。通ってもいいよー。」
っていう意味です。
でも、無理でした。
私は、人を信じません。
だから、歩道に出ずに止まったのはたまたまで、本当は、私のことなんか気づいていない、もしくは、そうやって誘っておいて、ひき殺すつもりなんだろう、と思ってしまいます。
だから、後ろを通りました。
排気ガスのにおいや空気が悲しかったです。
でも、いいこともありました。
先輩に似てました。
一緒に乗ってた人が。
運転手、お母さん、助手席、息子。
中学生か高校生ぐらい。
制服着てました。
白のシャツ。
多分、塾か何かの帰りです。
塾。
私も通ってました。
そして、塾の後に、一時間も二時間も三時間も本屋さんや古本屋さんにいました。
家に帰りたくなかったから。
家にいると、外に出たくなくなって、外にいると、家に帰りたくなくなります。